今週のブログでは、化粧品製造業の舞台裏や興味深いエピソードをお届けしています。本日のトピックは「増粘剤」です。
カルボマーという増粘剤は、高分子の材料を使って、化粧品のテクスチャーを良くしたり、お肌に塗布した時の滞留時間を長くする目的で利用されます。パウダー原料は親水性があるため、精製水で溶けますが、溶けていない中心部には溶けた原料が包み込まれ、フィッシュアイのような状態になります。このフィッシュアイができると、裏漉しも苦労してしまうため、通常は温水で溶解することが推奨されます。ローション系は低温でも溶解しますが、ジェル系は温水が必須です。同じ原料でも処方によって製造方法が変わるのが化学の面白いところです。
気になることがあれば、個人授業も致しますのでお気軽にご質問くださいね。本日も最後まで、お付き合いいただき、ありがとうございました。明日は「ローズ水」についてアップしますので、お楽しみにしてください。
▲化粧品製造業の舞台裏:増粘剤の秘密とは?
【関連記事】「OEM化粧品」に関する記事一覧
#化粧品の個人授業 #保湿エコ化粧品 #エシカル化粧品 #東京 #角屋由華
#化粧品製造 #増粘剤 #フィッシュアイ #裏漉し #化学
コメントをお書きください