【保湿剤の隠れた守護者~肌に革命をもたらす『多価アルコール』~】
おはようございます。創業65年基礎化粧品一筋のローザ特殊化粧料(rosa603special)は、一貫製造しています。私、試作開発のSでございます。
化粧品のほとんどに必ずといっていいほど使用されるのが『保湿剤』です。
保湿剤は化粧品をつくるうえで、必要不可欠な存在です。今週は、その保湿剤の種類や役割についてお話します。
◎保湿剤の効果は保湿だけではない?保湿剤の役割とはPart.2-2
Part.1では保湿剤の保湿作用について、Part.2-1では、保湿剤の静菌作用のしくみについてお話しました。
まだご覧になっていない方は、11月6~7日の内容をご覧ください。
昨日は静菌効果のしくみについてお話しました。本日はその静菌作用のある成分を詳しくご紹介します。
静菌作用とは、菌が繁殖しにくい環境を作り、菌を減らす作用のことです。
自由水が少なく、糖度が高い成分が静菌効果を発揮します。
糖度が高い成分の糖類の中でも特に多価アルコールは静菌効果に優れていることが知られています。
多価アルコールには、側鎖の少ないものから、BG、DPG、1,2-ヘキサンジオール、カプリリルグリコール…とあります。
側鎖の長さによる効果の違いを下記に示します。
側鎖が短い⇒効果(低)、水溶性(高)、界面活性(高)
側鎖が長い⇒効果(高)、水溶性(低)、界面活性(低)
側鎖が長ければ長いほど静菌効果は高く、配合量も1%未満でその効果します。しかし、欠点として、水溶性が低くなり、濁りの可能性が高くなります。また、乳化がしにくくなり、泡立ちが発生してしまう可能性もあります。
使いやすさという点では、やはり、BGといった水溶性の高いものを選ぶことが多いです。BGは側鎖が短い分、静菌効果が低いため、10%前後の配合が必須になります。また、防腐剤と組み合わせて使うことで防腐効果がアップします。
つまり、
BGの配合量が多い(全成分表示で上位番以内)⇒配合量が多く静菌効果として配合している可能性が高いと言えます。
BGの配合量が少ない(全成分表示で下の方にある)⇒配合量は10%以下と考えられ、静菌効果としてではなく、保湿剤調整で使用されてる可能性が高いと言えます。
このように、化粧品の成分表示で、BGが上の方に表記してあるか、下の方に表記してあるかで役割が少し変化するのが面白いところです。
例)BG、DPG
次回は、保湿剤に分類されるヒアルロン酸やコラーゲンがどのような役割を持っているのかご説明します。弊社は保湿化粧品を得意としています。保湿剤の種類を組み合せ、最高峰の保湿化粧品を開発いたします。自社商品を開発したい企業の方、自分だけのオリジナル化粧品を開発したい個人の方等、少しでも興味がある際はお気軽にお問い合わせください。
▲保湿剤の隠れた守護者~肌に革命をもたらす『多価アルコール』~
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