おはようございます。創業65年基礎化粧品一筋のローザ特殊化粧料(rosa603special)は、東京都東久留米市で一貫製造しています。私、責任技術者の角屋由華でございます。
今回は、化粧品開発の最終段階、容器への責任表示の大きさについてです。化粧品の容器にはデザインだけでなく、正式な製品名や全成分、注意事項や発売元及び製造販売元などの必要な情報全てが「明瞭に」表示されていることが求められます。この表示すべき内容は意外にボリュームがあります。化粧箱などの外装パッケージ付きの製品であれば問題ありませんが、シャンプーなど「容器だけで全ての表示を完結させなければならない製品」は、スペースに全ての表示を収めるのが難しい場合もあります。「必要な表示が容器の印刷範囲に収まらない!」とならないように、事前にできることをご紹介します。ポイントとなるのは、容器形状によって異なる「印刷範囲」の大きさです。同じ容量の容器でも形状によって印刷できるスペース(印刷範囲)が異なります。まずは容器の形状ごとに表示スペースの違いを挙げてみます。
●丸ストレート型
いわゆる円柱形の容器で、最も印刷範囲が広くとれるタイプとなります。容器への直接印刷も1周転がすことで、ほぼ全面に印刷することが可能です。容器に巻きラベルを貼る仕様にも対応しやすい形状です。
●角型
スタイリッシュな角型はメンズ化粧品などによく使用される形状です。正面、裏面のフラットな面には広く印刷範囲がとれますが、正面と裏面は印刷の際には工程が分かれるため、版代が丸ストレートに比べて2倍必要になるのと、印刷工程が増えるので容器の単価UPの要因になります。
●変形型
上記2タイプ以外にも、様々な特徴を持った容器形状があります。個性的なフォルムは魅力的ですが、容器自体に曲面が多い場合は印刷範囲が極端に狭くなり、印刷の難易度も上がります。全ての必要な表示が印刷しきれないかもしれません。
表示が印刷範囲に収まらない、となる前にシャンプー程度の容量の「丸ストレート型」の容器であれば、必要な表示が印刷範囲に収まらないということはまず起きません。一方、角型の場合は、正面をデザイン、裏面を必要表示とする場合がほとんどですので、裏面の四角のスペースに必要表示が全て収まるかは容器の大きさ次第です。「変形型」は更に表示スペースが厳しい場合が多いとお考えください。私のお勧めは、楕円ストレートのオーバルと呼ばれる容器です。
▲化粧品開発で注意する容器形状と印刷スペースの関係!
【関連記事】「化粧品開発」に関する記事一覧
#ローザ #エシカル化粧品 #保湿エコ化粧品 #化粧品開発
#美容 #美肌 #容器形状 #印刷スペース #法律 #責任表示
〒203-0042 東京都東久留米市八幡町1-1-12 技術研究所52号
TEL:042-420-1201(皮膚は1番) FAX:042-420-1214(皮膚良よ)
コメントをお書きください